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シトルリンの効果

シトルリンとは、すいかなどのウリ科の植物に含まれる遊離アミノ酸の一種です。
アミノ酸はそのほとんどが、たんぱく質として人間の体内に存在しており、血管や内臓、皮膚、筋肉などを構成していますが、一方たんぱく質を構成せずにひとつひとつバラバラの状態で体内に存在し、細胞や血管を巡りながら、
必要な時にすぐ働けるような状態のものを「遊離アミノ酸」と呼んでいます。

シトルリンの働き
シトルリンで特に注目されている働きは、血流を改善する作用です。
シトルリンは、血管を拡げる作用を持つ一酸化窒素づくりをサポートするといわれています。
一酸化窒素は、血管の平滑筋を弛緩させる作用があり、それによって動脈を拡張させ、血流を改善することができるのです。
シトルリンが血流を改善することにより、むくみや冷えの改善、新陳代謝の向上などの効果が期待されています。
また、シトルリンは肝臓内でアンモニアを解毒する機能において、重要な役割を担う成分であるほか、皮膚の水分保湿因子のひとつとしても知られています。

①むくみを解消する効果
 シトルリンが持つ、血流を改善させる作用は、むくみに対する効果が期待されています。

冷え性を改善する効果
 シトルリンを摂取することは、冷え性を改善することにつながるといわれています。
 冷え性は、女性に多い症状であり、末梢血管の血行不良が原因です。
 シトルリンが持つ血管を拡張する作用は、末梢血管においても効果を示し、血流の改善を期待することができるため、シトルリンを摂取することは、冷え性の緩和や改善につながるといえます。

③美肌効果
 シトルリンは天然保湿因子を構成するアミノ酸の一種であるため、肌の美しさを保つことができると考えられています。
天然保湿因子とは、人間がもともと持っている保湿成分で、角質層や角質細胞の中に存在し、水分を保持する力を持つ物質です。
肌のツヤやハリは、天然保湿因子の量や効力に依存するため、シトルリンを摂取することは肌の潤いを保つためには有効であるといえます。
また、シトルリンは血流の改善に対して効果を発揮するため、新陳代謝を活発化し、ターンオーバーという肌の生まれ変わりを促進する作用も持つといわれています。

疲労回復効果
 シトルリンを摂取することは、疲労を回復する効果につながるといわれています。
 疲労は、様々な要因によって蓄積されますが、主な原因はアンモニアと乳酸の蓄積です。
 アンモニアや乳酸は、運動のためのエネルギーづくりを行う際に生産される物質であり、蓄積したアンモニア疲労臭となって、体臭の原因になる場合もあります。
 シトルリンには、疲労の原因物質であるアンモニアを肝臓内で尿素へ分解し、体外へ排出する作用があるため、疲労の回復に効果的であると考えられています。

⑤筋肉を増強する効果
 シトルリンを摂取することによって、筋力の増大が期待できるといわれています。
 遊離アミノ酸であるシトルリンには、筋肉増強に働きかける成長ホルモンの分泌を促進する作用があります。
 成長ホルモンは体の成長を促すホルモンであり、筋肉をつくったり、骨を伸ばすなどの作用があるため、筋肉を増強する上で欠かせない物質です。
 シトルリンを摂取することによって成長ホルモンの分泌が促されるため、筋力の増強を行うことができる上、シトルリンには血流を改善する作用もあるため、成長ホルモンの分泌促進作用との相乗効果が期待できます。

⑥集中力や記憶力を向上させる効果
 シトルリンが持つ血流を改善する働きは、集中力や記憶力などを向上させることができるといわれています。
 集中力や記憶力は、人間の思考を司る臓器である脳の働きに影響されますが、脳の血流が減退すると精神疲労が蓄積されることが知られています。
 シトルリンの血流を改善する効果は、脳にも作用し、血流量を活発化することができるため、精神疲労を軽減し、脳が元気になるため、集中力や記憶力の向上が期待できるのです。

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