薬剤師のblog

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カルノシンの効果 

カルノシンは、イミダゾールジペプチドの一種で、
疲労作用のほか、最近は抗糖化作用に注目されています。
鶏肉や牛肉やうなぎなどに豊富に含まれています。

 

カルノシン疲労を軽減する
 カルノシンは筋肉の疲労感および生化学的パラメータが有意に改善された。

 

カルノシンは老化を防ぐ
 カルノシンは抗酸化および抗グリコシル化特性を有し、老齢ラットにおいて、加齢の病因に重要な役割を果たす糖化最終生成物(AGE)およびマロンジアルデヒド、タンパク質カルボニル、進行した酸化タンパク質産物レベル、ならびに血清および肝臓における活性酸素種形成を有意に減少させることが観察された。

 

カルノシンはがんを予防する
 カルノシンは結腸癌細胞の生存率を低下させ、HIF-1αおよび多剤耐性タンパク質MDR1-pgの発現を減少させ、結腸がん細胞のアポトーシスを誘導する。

 

カルノシンは抗酸化作用がある
 カルノシンは、ラットの血清および組織中の酸化ストレスおよび糖化生成物を減少させた。

カルノシンは糖尿病を防ぐ
 糖尿病性腎症小児患者90人にカルノシン

を12週間経口投与した結果、酸化ストレス、血糖コントロール、腎機能が有意に改善した。

 

カルノシンは脳に良い
 カルノシンアルツハイマー病の傷害要因のひとつであるアミロイド形成性ペプチド断片Aβ1-42の凝集を阻害する。

 

カルノシンは目に良い

 カルノシンは薬理学的シャペロンとして働き、加齢性黄斑変性症などの神経変性障害、白内障および他の多くのタンパク質ミスフォールディング疾患の重症度を低下させた。