葉酸はビタミンB9とも呼ばれ、ビタミンB群のひとつです。
他のビタミンB群と同じく細胞の代謝に必要で、炭水化物をエネルギーに変える役割を持っていますが、とくに葉酸は急速な成長中の赤ちゃんや子どもにとって大事なDNAの生合成を助ける働きがあります。
日本人に多いとされるMTHFR遺伝的変異を持つ人はより多くの葉酸を必要
①葉酸は妊活と妊娠に必須
妊娠初期および妊娠中に葉酸を適切に摂取することで、胎児の神経管欠損(NTD)のリスクをかなり減少させることが示されている。
米国の公衆衛生局は、妊娠可能な女性はNTD予防のために毎日400μgの葉酸を摂取することを推奨している。
②葉酸は老化を防ぐ
低用量の葉酸補給は線虫の酸化ストレス耐性と寿命を増加させた。
③葉酸は抗酸化作用を持つ
ラットにおいて葉酸は、ヒ素による酸化ストレスを抑制し、抗酸化酵素を増加させ、DNAとミトコンドリアの損傷を軽減した。
④葉酸は脳に良い
軽度の認知障害を有する65歳以上の180人の個人を対象とした試験において、従来の治療を行ったグループに対し、葉酸(400μg/日)を摂取したグループは、IQスコア、短期記憶および運動能力が有意に改善された。
⑤葉酸は耳に良い
葉酸欠乏症は、蝸牛の酸化ストレスおよびホモシステイン代謝の障害を含むメカニズムを介して早発性難聴を引き起こす。
⑥葉酸は心臓に良い
葉酸の摂取により、ホモシステインのレベルが低下し、血管内皮機能が改善され、心血管疾患のリスクが潜在的に低下する可能性がある。
⑦葉酸は肝臓を保護する
アルコール摂取量の増加は葉酸の吸収低下につながるが、葉酸摂取は肝臓に対するアルコールの有害な影響を相殺する可能性がある。
⑧葉酸は生殖機能を改善する
不妊治療中の女性において、葉酸摂取によって、卵胞液の葉酸濃度が上昇し、受精率や卵子の質が向上した。
不妊の男性において、葉酸と亜鉛の補給により、正常な精子の数が74%増加し、異常な精子の数は4%増加にとどまった。
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